「聞かない」のではなく、「聞いた上で、どう向き合うか」
「聞かない」のではなく、「聞いた上で、どう向き合うか」
Column

「聞かない」のではなく、
「聞いた上で、どう向き合うか」

〜スタッフのホスピタリティを守る組織へ〜

2026.09.11
株式会社メディウェル 代表取締役
紙谷 悦子

ある訪問看護師さんの、ひとつの問いかけ

先日、訪問看護ステーションの看護師さんとお話しする機会がありました。

26歳、看護師歴5年の彼女は、寝たきりでも意思表示ができる利用者様に初めて陰部洗浄を行う際、「異性の看護師が担当しても大丈夫ですか?」と確認するようにしているそうです。

ある日、利用者様から「嫌です」と言われたため上司に報告したところ、「今後は確認しないように」と指導されたとのことでした。

理由は、利用者様の希望をすべて聞いていたら、シフトが組めなくなるから。

「確認すること」まで、やめてしまってよいのか

人員配置という現実的な問題があることは、理解できます。しかし、利用者様の気持ちを「確認すること」までやめてしまってよいのでしょうか。

彼女は、その指導が上司個人の考えなのか、事業所としての方針なのか分からないまま、気持ちが晴れない様子でした。

医療従事者の「相手を大切にしたい」というホスピタリティを奪わないことも、組織にとって大切な役割ではないでしょうか。

「聞かない」のではなく、「聞いた上で、どう向き合うか」

まずは、現場で働く看護師の思いに耳を傾けること。そして共感したうえで、利用者様の希望に組織としてどこまで対応するのかを考える。

「聞かない」のではなく、「聞いた上で、組織としてどう向き合うか」。

その姿勢が、利用者様だけでなく、働くスタッフを守ることにもつながるのだと思います。

株式会社メディウェル 代表取締役
紙谷 悦子

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