その対応、本当に「混合診療」ですか?
その対応、本当に「混合診療」ですか?
Column

その対応、本当に
「混合診療」ですか?

〜患者さんの利便性を置き去りにしないクリニックへ〜

2026.09.11
株式会社メディウェル 代表取締役
紙谷 悦子

「混合診療になるので、できません」その説明は本当に正しいですか

年に一度のがん検診の日に、健康保険での処方をお願いしたところ、受付の方から「混合診療になるためできません」と言われた——そんなお話を伺うことがあります。

しかし、市のがん検診と同日に健康保険での処方を受けることが、必ずしも混合診療になるわけではありません。

検診と保険診療を同日に行う場合、診察料の算定には注意が必要です。ただ、そこを「混合診療だからできません」と説明してしまうと、患者さんとのトラブルにつながる可能性があります。

「日を改めて来てください」の一言が、大きな負担になることも

また、腹部エコーと乳腺エコーを同日に行うと、算定上の理由から、どちらか一方しか算定できないケースがあります。

そのため、特に医学的な理由もなく「日を改めて来てください」とご案内すれば、患者さんにとっては大きな負担になってしまいます。

制度を正しく理解しないまま「できません」とお伝えすることが、患者さんの不信や負担につながることがあります。

ルールを守りながら、患者さんの利便性を考える

一方で、現役世代の生活習慣病の患者さんに対し、利便性を考えて長期処方をご提案することで、何十年にもわたって患者さんに選ばれ続けているクリニックもあります。

診療報酬のルールを守ることは、もちろん大切です。しかし同時に、制度を正しく理解したうえで、患者さんの利便性を考えることも、同じくらい重要だと感じています。

受付での対応や、検査・処方に関するちょっとした配慮。その積み重ねが患者さんの信頼につながり、口コミの評価、そして「長く選ばれるクリニック」につながっていくのかもしれません。

株式会社メディウェル 代表取締役
紙谷 悦子

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